医師・歯科医師のみなさんが経営しているクリニックでは、
材料や薬品などがストックされていますよね。
このストックは、税務申告の際には経費にはならないと思っていてください。
経費になるのは、手許からなくなった時です。
在庫にあるということは、手許にあるということです。
したがって、経費にはなりません。
ここで、タイトルの在庫を念入りに調べた話ですが、
実はクリニックではなくて一般企業での話です。
利益の計算方法は、クリニックと同じですし、
クリニックでも同じことが起こりえるので、
その時の話を書きます。
節税できた会社は、機械を売っていました。
機械ですので、モデルチェンジもありますし、
修理用の部品もあります。
ある年の決算期、私は在庫を念入りに調べるように
社長にお願いしました。
社長の指示で、従業員は例年よりも丁寧に在庫を記入していきました。
出来上がった実地在庫表と、帳簿上の在庫表を見比べると、
あるはずの在庫が実は無かったということが判明しました。
在庫表は丁寧に作っていたのですが、
メンテナンスが出来ていなかったのですね。
結局1600万円ほどの在庫がなかったことが判明しました。
この1600万円を損失として計上することで、
税金が400万円くらい減少したというわけです。
このことは、みなさんのクリニックでも起こりえます。
例えば、薬。
使用期限が切れてしまった薬は安全上使用できないですよね。
これは廃棄するしかないです。
在庫として計上されているならば、廃棄損という経費になります。
手許にあるから在庫といいましたが、
手許からなくせばいいわけです。
ないものを探す。
使えない在庫は捨てる。
この2つが、棚卸(在庫調査)のキモとなります。
手取りを増やすために、しっかり在庫管理を行いましょう!
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