決算書を使って、会社の状況を理解するためには、数字だけでなく図で理解していくことが近道になってきます。
それでは、どのような形で図を使って会社の状態を理解していくのがよいのでしょうか?
会社の財務諸表のうち、貸借対照表を例に解説していきたいと思います。
貸借対照表は、左に資産、右に負債と純資産といった形で配置されています。
貸借対照表を用いるとこの資産と負債のバランスを見ることが出来ます。
貸借対照表が「バランスシート」と呼ばれるのは、この原理からです。
貸借対照表では、
左の資産で流動資産(すぐに現金化できるもの、または現金等)、固定資産(すぐには現金化が難しいもの)といったように、資産の中でも流動性があるかないかというもので分けて分類をするため、資産の状況も分かりやすくまとめられます。
そして、右の負債、純資産で左の資産をどのように集めたのか、返済が必要な「負債」なのか、返済不要の「自己資本」なのかに分類していきます。
この分類が終わったら、今の資産が「固定資産」に偏っていないか、「負債」が多くなっていないかということを見た目上でも変わるようになります。
貸借対照表は数字と文字の羅列で表示をされていることが多い傾向ですので、さらに見やすくするためにも、色分けしたり、実際に図に書き換えてみたりすることによって、さらに分かりやすい貸借対照表になるかと思います。
会社の状況を少しでも分かりやすく理解するためにも、図で分かりやすくしていきましょう。